UCI BMX Supercross 2019 – Stage9,10 ARGENTINA 2019.9.28-29 観戦ガイド

BMX Supercross2019アルゼンチン観戦ガイド

4月に開幕したSupercrossワールドカップ2019も、欧州から北米へ。そして 今回 、南米ラウンドのアルゼンチンで一段落を迎えます。2020オリンピック参加資格を得るためのポイントレースがこの後も来年6月頭まで続きますが、この一段落をよい形で迎えたいはず。いつもより大事なレースと言えるのではないでしょうか。

bmxlivetv 2019: Santiago del Estero, ARG – Teaser

SANTIAGO DEL ESTERO 🇦🇷

アルゼンチン、サンティアゴ・デル・エステロ市の公園内にある美しいBMXコースです。

南半球、南緯-34°で亜熱帯性で暖かく、秋冬は乾期になります。年間降水量はおよそ300mmと東京の1/5ほど。現時点の週間天気予報では晴れ☀。気温は22℃~39℃❗❓

ちょっと暑そうですね。でも、すでに乾期でかなり湿度が低く、日本の暑さとは違うようですが、どうなんでしょう。

BMXコースは、リオオリンピックコースを手掛けるTom Ritzenthaler氏がデザインしたオーソドックスなレイアウトです。

http://nunoabmx.blogspot.com より引用

昨年の第8戦(RD8)のResult book🔗からコースと順位の関係表(GATE-RANK-STATISTICS)を見ると、圧倒的にイン側が有利。Menは1または2コースから、1位となった確率が76%。Womenは1コースで1位となった確率が76%。 いずれも、8コースからの1位はなし。 KIMMANN Niek選手が、いつものように8コースを選んだらどうなるか。

オリンピック出場枠をかけた戦い

応援したいオーストラリア 🇦🇺

東京オリンピックBMXレーシングでは男女ともに24名の出場枠があり、各国上位3名の合計ポイントで国別順位をつけ、出場枠数を争っています。

男子はでは、コロンビア(COL🇨🇴)が5位で2424pt。オーストラリア(AUS🇦🇺)が2355ptで69ptの僅差で6位 。3~5位は2人出場枠が得られる瀬戸際の戦い。

榊原魁選手はAUSから参戦して一番ポイントを獲得していますが、DEAN Anthony(アンソニー・ディーン)選手もリオオリンピックに出場するなど実力も実績もあり、誰が代表になるか。つまり、AUSが2枠を獲得すると、榊原 魁選手が出場できる可能性も高くなるわけで、予選からチェックです。

BMX Racing Olympic Qualification Men Ranking
BMX Racing Olympic Qualification Women Ranking

日本の出場枠は? 🇯🇵

日本からのエントリーでは男子は長迫選手、女子では畠山選手が初の決勝進出をはたす等、徐々に成績があがってきていますが、国別ランキングではなかなか厳しく男女ともに開催国枠の1枠が現実的。となると日本からは、JCFエリート強化指定選手「A」の長迫選手・畠山選手が、現在では本命といったところ。しかし、ジュニアからあがってきた中井選手・丹野選手も着実に実績をあげてきて、後輩であるがライバルとも言える状況ではないでしょうか。他にエントリーしている日本人選手も、選考基準からまだまだチャンスはあるので、結局のところどの選手も注目ですよ。

出場枠と日本代表については、本メディアでもお世話になっているフォトグラファー織田達さんがCyclistに寄稿されている記事(↓)に分かりやすくまとめられていて、とても参考になります。
東京五輪自転車競技の代表選考事情①BMXレーシングは開催国枠「2」以上なるか

参戦予定の日本人選手 🇯🇵

   No.  Rank   Point Name      Country
---------------------------------------
    77   13    380  榊原 魁     AUS
   993   27    211  ⻑迫 吉拓   JPN 
   168   53     81  中井 ⾶⾺   JPN
    99   62     63  山口 大地   JPN 
   163    -      -  池上 泰地   JPN
    38    -      -  松下 巽     JPN
   176    -      -  島田 遼     JPN
    55    -      -  吉井 康平   JPN
    27    -      -  吉村 樹希敢 JPN
 
   No.  Rank   Point Name    Country
---------------------------------------
     7   8     515  榊原 爽     AUS 
    85  15     345  畠⼭ 紗英   JPN
   122  21     255  丹野 夏波   JPN
   126  47      83  籔⽥ 寿⾐   JPN
   117  60      41  早川 優衣   JPN

エントリーシート Men / Women

中井 ⾶馬(なかい あすま)選手🇯🇵 に注目

全日本選手権2019年度チャンピオンであり、エース長迫吉拓選手を猛追する中井⾶馬選手からコメントをもらいました。

今年の初めはオリンピックのことを意識しすぎてしまい、普段の自分の走りが出来ていませんでした。しかし6月のフランスの大会から1つ1つの大会に集中しようと自分のなかで決め、そこから雑念とかも無くなって、走りも良くなってきています。

前回のアメリカ大会ではベストリザルトも出ました。アルゼンチン、来年のオーストラリアとどんどん調子も上げていく予定なので楽しみです。まずは目の前のレースに集中して頑張ります。

個人ランキング 🥇

私が個人的にSupercrossを見始めた頃は、海外選手が全くわからず日本人の走るレース以外はあまり見ていなかったのですが、決勝に残る選手はだいたい決まっているので、何人か覚えておくとぐっと観戦が楽しくなります!

Men

前回のRock Hill RD8でKIMMANN Niek(ニーク・キンマン/NED🇳🇱)が優勝。今季すでに5勝していて、これで2位と300ポイント以上。1位に与えられるポイントが150ptのため、2戦残して初の総合優勝🥇🏆🎉が確定。喜びの投稿がこちら↓

他にレースを盛り上げてくれそうなのは、RD7で優勝したSHARRAH Corben(コーベン ・シャラー /USA🇺🇸)と2018年世界選手権優勝のANDRE Sylvain(シルヴァン・アンドレ/FRA🇫🇷)、今年の世界選手権で優勝して調子をあげてきているVAN GENDT Twan(トゥヴァン・ファン・ヘント/NED🇳🇱)

他にも紹介したい選手はたくさんいますが、ここは地元アルゼンチンのMOLINA Gonzalo(ゴンサロ・モリーナ/ARG🇦🇷)を紹介したい。自国のレースに強く、2018年は12位~46位といったところで戦っていましたが、2018年の最終戦ここSANTIAGO DEL ESTEROでは連続2位。よく見ると2017年も2位4位。そして、今年は欧州Manchesterでも6位。北米RockHilでは13位12位と年々成績をあげてきており、ダークホースではないでしょうか?

Men SX RANKINGS

RankNameCountryPoint
🥇KIMMANN Niek
ニーク・キンマン
Netherlands🇳🇱1005
🥈CAMPO Alfredo
アルフレッド・カンポー
Ecuador🇪🇨700
🥉DAUDET Joris
ヨリス・ドデー
France🇫🇷680
4RENCUREL Jeremy
ジェレミー・ランキュレル
France🇫🇷625
5GRAF David
デビッド・グラフ
Switzerland🇨🇭615
6ANDRE Sylvain
シルバァン・アンドレ
France🇫🇷579
7SHARRAH Corben
シャラー・コーベン
United States🇺🇸555
8MAHIEU Romain
ロマン・マヒエ
France🇫🇷500
9WHYTE Kye
カイ・ワイト
Great Britain🇬🇧450
10HARMSEN Joris
ヨリス・ハームセン
Netherlands🇳🇱407
※優勝150pt、2位130pt、3位115pt、以降100pt、90pt、80pt、75pt、70pt……予選通過で4pt。

Women

総合優勝は、世界選手権優勝のWILLOUGHBY Alise(アリス・ウィロビー/USA🇺🇸)が、2018年ランキング1位のSMULDERS Laura(ラウラ・スムルダース/NED🇳🇱)選手を60ポイント差を追いかける状況。LauraはRD3以降の6戦すべて表彰台、今季優勝4回と安定感抜群。Alise選手がどう崩していくか注目です。

二人が抜きに出ていますが、BMXレースは何があるかわからない。ランキング5位VALENTINO Manon(マノン・ヴァレンティーノ/FRA🇫🇷)は今季2勝。3位のBAAUW JUDY(ジュディ・バウ/NED🇳🇱)、6位のCHRISTENSEN Simone(シモーネ・クリステンセン/DEN🇩🇰)が今季1勝していて有力選手です。

そしてなんといっても昨年の同会場で行われた最終戦で、AliseとLauraをおさえて優勝をはたした榊原 爽(さかきばら・さや/AUS🇦🇺)は狙っているだろうし、前戦USAで初めて決勝に駒を進めた畠山 紗英(はたけやま・さえ/JPN🇯🇵)にも大暴れしてほしいです! ↓ ↓ ↓

※アルゼンチンからのWomenのエントリーは3名。自国のみエントリーのようです。

Women SX RANKINGS

RankNameCountryPoint
🥇SMULDERS Laura
ラウラ・スムルダース
Netherlands🇳🇱970
🥈WILLOUGHBY Alise
アリス・ウィロビー
United States🇺🇸910
🥉BAAUW Judy
ジュディ・バウ
Netherlands🇳🇱725
4STANCIL Felicia
フェリシア・スタンシル
United States🇺🇸695
5VALENTINO Manon
マノン・ヴァレンティーノ
France🇫🇷685
6CHRISTENSEN Simone
シモーネ・クリステンセン
Denmark🇩🇰670
7AFREMOVA Natalia
ナタリア・アフレモフ
Russian Federation🇷🇺630
8SAKAKIBARA Saya
榊原 爽
Australia🇦🇺515
9REYNOLDS Lauren
ローレン・レイノルズ
Australia🇦🇺490
10PAJON Mariana
マリアナ・パホン
Colombia🇨🇴485
※優勝150pt、2位130pt、3位115pt、以降100pt、90pt、80pt、75pt、70pt……予選通過で4pt。

ライブ放送 💻

タイムスケジュール⏰(日本時間)

サンティアゴ・デル・エステロはCLST チリ夏時間。現地9/28(土)-29(日)はサマータイム中で、日本はサンティアゴより12時間進んでいます。

2019/9/28(土)(日本時間)

  • 25:20(1:20) Men/Women Round 1
  • 26:15(2:15) Men/Women Last Chance Rounds
  • 26:55(2:55) 1/16 Men Finals
  • 27:45(3:45) 1/8 Men Finals
  • 28:20(4:20) 1/4 Women/Men Finals
  • 28:50(4:50) 1/2 Women/Men Finals
  • 29:20(5:20) Women/Men Finals

2019/9/29(日)(日本時間)

  • 25:00(1:00) Men/Women Round 1
  • 25:55(1:55) Men/Women Last Chance Rounds
  • 26:35(2:35) 1/16 Men Finals
  • 27:25(3:25) 1/8 Men Finals
  • 27:55(3:55) 1/4 Women/Men Finals
  • 28:25(4:25) 1/2 Women/Men Finals
  • 28:55(4:55) Women/Men Finals

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投稿者プロフィール

wakato
wakato
BMXレースも好きだけど、練習のほうが好きな40overです。最近はあまり遠出できないので、毎朝レーサーでトライアルごっこをしています。東京在住です。
ここの記事はコミネさんと共同執筆していまーす。

個人サイトもよろしくお願いしますm(_ _)m
https://www.iroirobanana.jp/