BMXで使われるダートコースにはいくつかの種類があります。

BMXレーストラック

いわゆるBMXのレースを行うためのコースです。最大で8人が同時に走れる幅があり、大小さまざまなジャンプとバームと呼ばれるすり鉢状のコーナーが特徴で、300~400メートル程度の距離がスタンダードです。

スーパークロス(sx)トラック

SX限られた上級者のみが走ることを想定された高さ8メートルの巨大スタートヒルや特大のジャンプが立ち並んだレーストラックをスーパークロストラックと呼ばれています。UCIという世界自転車連盟の管轄で行われるワールドカップのシリーズ戦では世界各地のこのタイプのトラックが利用され、年に数回大迫力のレースが行われています。オリンピックで使われるコースもこの形のコースです。

日本にはまだこのタイプのトラックは無く、日本人がワールドカップで戦うためには練習もままならなかったのですが、2013年夏、栗瀬雄太プロが作った上級者練習用トラックYBPにて、sxタイプのスタートヒルが完成し、日本人トップライダーの世界での活躍の第一歩が築かれ今後の活躍が期待されています。

ダートジャンプトレイル

BMXで宙を飛ぶジャンプを行う事を目的としたタイプのコースをジャンプトレイルと呼びます。連続したジャンプがならび、ジャンプスキルを養う事ができます。

上級者が走るためのジャンプ形状には、飛び越える部分の土を省いたキャニオンと呼ばれる形状のものがあり、飛び越えるしかないものもあります。

パンプトラック

パンプトラックは、そこに作られた連続したコブをプッシュプルと呼ばれる動作を繰り返すことによって、ペダルを漕がないでも周回することができるように作られたトラックです。まだ日本には馴染みの少ないタイプのトラックですが、特別なスキルが無くても大人から子供まで走行する事が出来、BMXの超基本動作の練習ができるため、今後同様のトラックが増えることが期待されています。