2020年1月30日 / 最終更新日時 : 2020年1月31日 wakato コラム

UCI BMX Supercross 2020 – Round 1,2 Shepparton🇦🇺 2020.2.1-2 観戦ガイド

Supercross(SX)がもうすぐ開幕します。今年もライブストリーミングを楽しむために、観戦に必要なこんな（↓）情報をまとめていきます😁！

2020 UCI BMX SUPERCROSS WORLD CUP プロモーション

今年はオリンピックイヤーのため、2月～5月までの10戦と超々前倒したスケジュールになっています。過密スケジュールで選手も大変ですが、観戦する方もますますがんばらないと。あれ？今年はフランスも南米もないんですね。最近は土日連続で2戦こなすことで効率化を進めていましたが、2020年は過密スケジュールに対応するためなのか、なんと1-4戦がオーストラリアに、9-10戦とその2週間後の世界選手権がUSAにと、同一国内で2都市連続して開催されるスケジュールです。

  • RD1-2 (2/1-2)
    Australia🇦🇺 Shepparton（シェパートン）
  • RD3-4 (2/8-9)
    Australia🇦🇺 Bathurst（バサースト）
  • RD5-6 (4/18-19)
    Great Britain🇬🇧 Manchester（マンチェスター）
  • RD7-8 (5/2-3)
    The Netherlands🇳🇱 Papendal（パペンダル）
  • RD9-10 (5/15-16)
    USA🇺🇸 Rock Hill（ロックヒル）
  • 世界選手権 (5/30-31)
    USA🇺🇸 Houston（ヒューストン）
  • オリンピック (7/30-31)
    日本🇯🇵 有明

なお、 2019年は全レースが日本だと夜から早朝にかけて開催されていましたが、Round(RD)1-4は時差の殆どないオーストラリアの日中開催。ぐっと応援しやすい時間帯になっています。

Shepparton（シェパートン）🇦🇺

オーストラリアといえばニューサウスウェールズ州の大規模森林火災が日本でも連日報道されるようになってきました。開催地のShepparton（シェパートン）は隣のビクトリア州で、現場からはかなり離れていて直接的な被害はないようですが心配です。

主催者の声明によれば、 シェパートンとバサーストのBMXトラックは、乾燥した森林に囲まれておらず山火事のリスクはないと。また、煙については国家機関によりスポーツにおける指標（AOI：Air Quality Index）が定められており、これに従うとのこと。付け加えて、いまのところイベント開催には問題がないと要約しています。
※https://www.facebook.com/BMXlivetv/posts/1607022559439451

さて、シェパートンの気候は南半球ですから真夏です。現地の最高気温は30～40℃と高温ですが、山火事が発生するくらいなので、湿度がかなり低くカラッとしているようです。

コースは市街地の北側、シェパートンスポーツシティの一角にあります。写真で見る限りはオーソドックスなコースに見えます。長迫選手によると第2ストレートのジャンプが小さいそうで飛びすぎてフラット着地する場面も。レースで競りあいながらこれをこなすところが勝敗になる予感がします。

Shepparton BMX Club
@shepparton.bmxclub
https://twitter.com/YOSHITAKING993/status/1222333384367566849
2020: Australia – Teaser

参戦予定の日本人選手 🇯🇵

No  Name        Country SX Rank
----------------------------------
  77 榊原 魁      AUS      10
 993 長迫 吉拓    JPN      23
 213 中井 飛馬    JPN      42
  99 山口 大地    JPN      59
  27 吉村 樹希敢  JPN      75
 214 島田 遼      JPN     106
  38 松下 巽      JPN     138
  55 吉井 康平    JPN     141
  70 長谷川 湧斗  JPN      -
 208 橋本 颯馬    JPN      -
 209 池田 大暉    JPN      -
 212 池上 太一    JPN      -

 No  Name        Country SX Rank 
---------------------------------- 
   7 榊原 爽      AUS      8
 129 丹野 夏波    JPN     23
 132 籔⽥ 寿⾐    JPN     42

日本国内での注目選手

オリンピックイヤーということで、 やはり注目はオリンピック出場のための選考ポイントをいかに取れるかとというところでしょう。

日本はオリンピック開催国枠として男女ともに１名ずつの出場枠がありますが、さらに2人目を出場させるためには国別ランキング5位までに入らないとならず、現在男子は17位、女子は13位と、大きく離されているため難しい状態です。
1名ずつの代表を選考期間残り1～4戦の間に誰が掴むか争われています。
詳しい選考基準はこちら。

長迫 吉拓

リオオリンピック日本代表。2013年世界選手権・2019年SXと日本人男子で唯一決勝にコマを進めており、名実ともに日本のエース。東京オリンピックの選考基準も男子でただ一人クリア。リオ五輪後はトラック競技のチームスプリントにも挑戦しており、先月行われたトラックワールドカップオーストラリア大会でなんと優勝🥇❗❗❗相性の良いオーストラリア大会でさらに成績を伸ばしていけるか！

中井 飛馬

2019年全日本チャンピオン。昨シーズンよりフルエントリーしているSXでは、クオーターファイナル3回出場。オリンピックのテストイベントではフローなライディングで沸かせていました。代表選考にからんで欲しいのはもちろん、さらなる飛躍に期待したい。

丹野 夏波、籔⽥ 寿⾐

昨シーズンSX決勝に2回進んだエース畠山紗英はケガにより1～4戦欠場。
対して昨シーズンSXのコースに慣れてきつつも、体力面で苦しんだと思われる丹野選手と籔⽥選手。このオフシーズンに充実したトレーニングで調子を上げてきた2人が、代表選考にどこまで絡めるか。楽しませてほしい！

応援したいオーストラリアチーム

日本のBMXレースファンにはおなじみ、日本をルーツのひとつとし、現在はオーストラリア国籍で戦う榊原カイ、サヤ兄妹のTOKYO凱旋への道にも注目です。
カイ、サヤともに2019シーズンでの オーストラリア国内チャンピオンであり、SXランキングでも国内トップとなっていますが、強豪ぞろいオーストラリア勢、誰が選考されてもおかしく無いと言えるでしょう。
オーストラリアは現在国別ランキング男子は6位、女子は4位となっており、2名の出場枠獲得できる国別ランキング5位を確実に得るため、オーストラリアチームをまとめて応援したいところです。

注目の海外選手（Men）

🥇KIMMANN Niek
ニーク・キンマン 🇳🇱		ネザーランズ（オランダ）のエース。不利な外側のゲート（8コース）をよく選択するのですが、ものすごい脚の回転でトップを譲りません。 2019年SXチャンピオンにしてオリンピック優勝候補筆頭。自転車はMEYBO（メイボー）。
🥈CAMPO Alfredo
アルフレッド・カンポー🇪🇨		NHK-BS 勝利の条件でBMXが特集されたとき、スタートゲートの体の動きについて説明する際に紹介されていたエクアドルの選手。優勝未経験ながら2019年は2位4回。いつ優勝してもおかしくない。大きな動きと、黄色いジャージで非常に目立つ選手です。自転車はALCAVI。
🥉GRAF David
デビッド・グラフ🇨🇭 		2019年SXランキング3位。優勝未経験ですが、今日はグラフの日か？と何度も思ったことがあり、印象的な速さや強さを感じる選手。老獪な雰囲気があって、おじさんうけがよいですね。自転車はprophecy（プロフェシー）。
MAHIEU Romain
ロマン・マヒエ🇫🇷
※マヒューとも		スタートリストでよく見かけるが、名前の読み方がわからず印象的なライダー。フランスは選手層が厚く、決勝に何度も残る実力は間違いなし。兄弟で後半に残ることも多いです。10月に行われた東京オリンピックの非公開のテストイベントで優勝。2020年にブレイクしそうな一人。自転車はchase（ チェイス ）。
WHYTE Kye
カイ・ワイト🇬🇧		昨年は開幕2戦目にラッキーもあって優勝。特に成長を感じさせる選手でしたが、怪我で後半欠場。2020年も楽しませてくれるかな。自転車はGT（ジーティー）。
FIELDS CONNER
コナー・フィールズ🇺🇸		リオオリンピックのゴールドメダリスト。特に一発の速さに定評があり、スタイリッシュで日本でも人気のある選手です。自転車は日本でも多くのライダーが乗るchase（チェイス）。

注目の海外選手（Women）

🥇 SMULDERS Laura
ラウラ・スムルダース🇳🇱		ネザーランズ（オランダ）の女子エース。2019年は圧倒的な強さでチャンピオンに。好調のときの速さも注目ですが、不調のときでも表彰台は逃がさないミスのないライディングが注目👀ポイントです。
🥈STANCIL Felicia
フェリシア・スタンシル🇺🇸		2019年、世界選手権含めた全レースで決勝進出は唯一です。素晴らしい安定性。最終戦の南米ラウンドで2戦連続表彰台。勢いをそのまま2020年につなげられるか注目です。1勝🥇がほしい。
🥉WILLOUGHBY Alise
アリス・ウィロビー🇺🇸		2019年世界選手権優勝。終盤までチャンピオン争いがもつれていたが、最終戦の南米ラウンドにエントリーしておらず、ガチガチのバトルが見たかった。2020年も暴れてくれること間違いなし。自転車はGW。
CHRISTENSEN Simone
シモーネ・クリステンセン🇩🇰		名前が覚えやすくて気にしていた選手ですが、2019年は開幕戦で優勝。レースのリザルトがおおきくぶれないので、日本人選手のベンチマークとしてもよくチェックする選手です。
BUCHANAN Caroline
キャロライン・ブキャナン🇦🇺		ライディングも最高ですがファッションでも注目される選手。2年前の怪我のあとしばらくお休みしていましたが、2020年は本格的に復帰。今回地元オーストラリアでの復帰となりましたが、ブランクがどうなのか超注目の選手です。

ライブ放送

タイムスケジュール

スケジュール

シェパートンはオーストラリア東部時間（AEDT）。 南半球なので、現地2/1(土)-2(日)はサマータイム中。つまり日本より2時間進んでいます。

⏰ 2020/2/1(土)（日本時間）

  • 10:00 Men/Women Round 1
  • 10:55 Men/Women Last Chance Rounds
  • 11:30 1/16 Men Finals
  • 12:20 1/8 Women/Men Finals
  • 13:00 1/4 Women/Men Finals
  • 13:30 1/2 Women/Men Finals
  • 14:00 Women/Men Finals

⏰ 2020/2/2(日)（日本時間）

  • 10:00 Men/Women Round 1
  • 10:55 Men/Women Last Chance Rounds
  • 11:30 1/16 Men Finals
  • 12:20 1/8 Women/Men Finals
  • 13:10 1/4 Women/Men Finals
  • 13:40 1/2 Women/Men Finals
  • 14:10 Women/Men Finals

※エントリー数が少ない場合、1/8 Women Finals等スキップとなることがあります。

レース進行（おさらい）

  • 全てのライダーはROUND1を走ります。ROUND1で4位以内にはいれば予選通過。5位以降だった選手はLast Chance Roundで敗者復活レースとなります。ここで2位以内にはいれば決勝トーナメントに進出です。なので、どの選手も最低2回は走ります。
  • Round#1～#2の決勝トーナメントは、1/16 Finalsから始まります。Womenはエントリーが少ないので1/16 Finalsはありません。1/8か1/4 Finalsからとなります。
  • それぞれのラウンドは最大8人のグループに分かれて順番に走行します。これをヒート（HEAT）と呼びます。例えば1/16 Finalsは、16ヒートのレースがあります。

ライブ中は、ヒート毎に走る選手のリストが表示されます。日本人選手を応援したい人は、ここでひたすら「JPN 🇯🇵」がないかチェックしているとよいと思います。はっきりいって、走りじめたらよほど見慣れた選手でないと、追いかけられません。JCFの強化選手はナショナルジャージで、まだわかりやすいのですが、個人でエントリーしている選手は各自用意したジャージで走ります。なので、日本人選手を中心においかけながら、海外の選手にも目を向けたほうが、観戦の満足感はありますね。最初は海外勢は全然わからなくて、この選手の名前聞いたことあるかも～くらいで見ていましたけど、なれてくるとレース展開がずっと面白く見れるようになりますよ。

ラウンドの開始前に、現在のラウンドが画面にでてきます。この例では1/8 Finalsをこれからやります。勝てば1/4 Finalsですという説明のようです。紛らわしいので注意してください。
各ヒートの最初に選手リストが表示されます。
左からゼッケン番号、名前、国籍。
ゲートは一番上が1コース、イン側。一番下が8コース、アウト側。
左下に現在のラウンドが表示されています。
この例だと1/2 Finalsでヒート2のグループです。
ヒート終了後に結果が表示されます。
Qマークが次のラウンドに進出する選手です。
左から、順位、名前、Q、国籍、タイム。

また、各ヒートの選手構成（モトシート）やリザルトをリアルタイムで表示しているサイトがあります。使い方にはコツがあるので、どのように見ればよいか、過去にまとめたので参考にしてください。→こちらのページの後半にあります

投稿者プロフィール

wakato
wakato
BMXレースも好きだけど、練習のほうが好きな40overです。最近はあまり遠出できないので、毎朝レーサーでトライアルごっこをしています。東京在住です。
ここの記事はコミネさんと共同執筆していまーす。

個人サイトもよろしくお願いしますm(_ _)m
https://www.iroirobanana.jp/
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コラム、レース情報
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