UCI BMX Supercross 2020 – Round 3,4 Bathurst🇦🇺 2020.2.8-9 観戦ガイド
オリンピックイヤーという事もあり、例年よりだいぶ早く始まったUCI BMX Supercross 2020シリーズ、先週行われたRound1,2はMenは第1戦は2019年SXチャンピオン KIMMANN Niek(ニーク・キンマン)🇳🇱、第2戦はリオオリンピック金メダリストのFIELDS CONNER(コナー・フィールズ)🇺🇸が優勝。Womenは2019年世界選手権優勝の WILLOUGHBY Alise(アリス・ウィロビー)🇺🇸が連続優勝で独走する形となりました。
間髪入れずに同じオーストラリアで行われる第3~4戦はシェパートンから北東に移動し、ニューサウスウェールズ州バサーストで行われます。長迫選手は第1戦で6位となっており、オリンピック代表選考の最終レースとなる日本人選手の活躍も見逃せません。海外チームも含め、事前にこのコースで練習している選手も多く、ハイレベルな攻防が見られるのではないでしょうか。
なお、2/9(日)は地元NSW(ニューサウスウェールズ)シリーズ開幕戦と併催のため、開始から終了までの時間が長くなっているのでご注意ください。
- 🌋 バサースト
- 🇯🇵 日本人選手のエントリーリスト
- 🔗 ライブ放送へのリンク
- ⏰ タイムスケジュール(日本時間)
- 👀 観戦ポイント
- 📖 公式サイトや競技ガイドへのリンク
- 📺 レース方式やライブ放送の見方(過去記事へのリンク)
- ⏱ リアルタイムリザルトの見方(過去記事へのリンク)
Bathurst(バサースト)🇦🇺
シドニーから西に200kmほどに位置する人口4万5千人ほどの都市。1815年にヨーロッパから入植され、町として宣言されました。観光に力をいれていて、自動車の国際耐久レースも行われています。
先週は40℃以上と猛暑でしたが、今週の天気予報では最高気温が20℃~27℃と暑さは落ち着くものの、週末の天気が雨予報となっており、レースにどう影響するか気になるところです。また前回の観戦ガイドにも記載しましたが、同州で発生している大規模森林火災はいまだ続いており、火災や煙の被害がイベントには影響がないとされているものの、少しでも被害が弱まることを祈るばかりです。
バサーストのBMXトラックは2016年に150万ドル(2億円くらい?)で作られています。当時はバーム越えジャンプが2番目のストレートの真ん中くらいにあってトリッキーな感じだったのですが、昨年この大会のために改修されています。
なだらかな斜面地につくられたBMXトラックは、コーナーの入口と出口で高低差がかなりあるように見えます。コーナーリングスピードが高くなりそうなので、ダイナミックなレースになりそうな予感がします。
参戦予定の日本人選手 🇯🇵
No Name Country SX Rank ---------------------------------- 993 長迫 吉拓 JPN 15 77 榊原 魁 AUS 18 99 山口 大地 JPN 55 218 中井 飛馬 JPN 60 27 吉村 樹希敢 JPN 63 217 池上 太一 JPN 72 38 松下 巽 JPN 78 55 吉井 康平 JPN - 213 橋本 颯馬 JPN - 214 池田 大暉 JPN - 219 島田 遼 JPN - No Name Country SX Rank ---------------------------------- 7 榊原 爽 AUS 2 126 丹野 夏波 JPN 22 128 籔⽥ 寿⾐ JPN 38
ライブ放送
- Youtube💻 bmxlive.tv
- 2/8(土) 9:00(日本時間) Round1 予選ラウンド
- 2/8(土) 10:25(日本時間) Round1 決勝トーナメント
- 2/9(日) 9:30(日本時間) Round2 予選ラウンド
- 2/9(日) 11:40(日本時間) Round2 決勝トーナメント
- (注意事項)
- 天候により遅延する場合があります。
- Youtubeの開始時間が間違っているケースがよくあります。
- 事前に公開されているURLから、突然変更される場合があります。
- 番組が複数登録され、1つだけライブ配信されるケースもありました。
- おかしいなって思ったらbmxlive.tvのチャンネルをご確認ください。
- または、ラウンドが進むとFacebook(↓)でもライブ配信しています。
- Facebook✨ UCI BMX Supercross
タイムスケジュール
バサーストはオーストラリア東部時間(AEDT)。 南半球なので、現地2/8(土)-9(日)はサマータイム中。日本より2時間進んでいます。
⏰ 2020/2/8(土)(日本時間)
- 9:00 Men/Women Round 1
- 9:55 Men/Women Last Chance Rounds
- 10:30 1/16 Men Finals
- 11:20 1/8 Women/Men Finals
- 12:00 1/4 Women/Men Finals
- 12:30 1/2 Women/Men Finals
- 13:00 Women/Men Finals
⏰ 2020/2/9(日)(日本時間)
- 9:30 Men/Women Round 1
- 10:40 Men/Women Last Chance Rounds
- 11:25 1/16 Men Finals
- 12:15 1/8 Women/Men Finals
- 13:05 1/4 Women/Men Finals
- 13:45 1/2 Women/Men Finals
- 14:35 Women/Men Finals
※エントリー数が少ない場合、1/8 Women Finals等スキップとなることがあります。
レース観戦のポイント
今回は、私がレース観戦で楽しむポイントを第1~2戦のレースをみながら振り返ってみたいと思います。
ROUND#1 Men 1/2 Finals(長迫選手)
BMXレーシングにおいて重要な要素のひとつが、スタートから最初のジャンプまでにほかの選手よりも前にでることです。スタートで遅れると、ほかの選手に挟まれてしまい、自由に走ることができず、接触を避けるために減速することになったり、運が悪いと転倒に巻き込まれることになります。日本の選手は体格的に不利であったり、練習環境がファイナリスト常連国に比べると難しいところもあり、スタートで前に出ることがなかなか難しいようです。半面、コーナーでの追い抜きや、ジャンプやリズムセクションのこなし方を武器として、素晴らしい追い上げが少なくありません。
下は第1戦のMen 1/2 Finalsの様子です 。5コース赤白ジャージの長迫選手が、スタートの下り坂で遅れますが、そのあと一気にイン側に寄せていきます。コーナーの手前では8位でしたが、コーナーに向けて前の選手と少し距離をとり、他の選手の内側を小さく回って3位になっていました。最初スタートの状況をみて戦略を切り替えたのかと思っていましたが、BMXレーシングではイン側ほど有利なので、早い段階でコーナーをコンパクトに回る戦略だったのかもしれません。これはライブで見ていて声出ました。 ワクワク。
ゲート選択は前のラウンドの結果次第なので、イン側のゲートでレースをすることは簡単ではありません。いつも決勝に残るような選手を除けば、アウト側のゲートでレースをするほうが多いでしょう。不利な状況でも、自身の武器を冷静に分析し戦略をたて、それがピタっとはまる瞬間。その瞬間に出会えることは間違いなくレース観戦の面白さの一つだと思います。特に長迫選手はコーナーリングスキルが高いので、戦略の幅が広くてガチガチの追い抜きに注目です。
ところで長迫選手は、Youtubeで自身のレース動画や生活の様子等をアップしているのですが、めちゃめちゃ編集のレベルが高くて驚かされます。このレースのGoProで撮影した映像もはいっているのですが、決勝レースはMCや声援も聞こえて臨場感が半端ないですね。かなり気分がシンクロできて興奮しますよ。
ROUND#2 Women 1/4 Finals(丹野選手)
そして、こちらは第2戦のWomen 1/4 Finals。丹野選手は7コースを選択(赤白のジャージ)。5コースがあいているのは、他の選手に挟まれて思うように動けなくなるのを嫌って、あえて不利と言われるアウト側を選択したのでしょうか。この戦略があたったのか、二つ目のジャンプを飛んだのは先頭のレイノルズ選手と二人だけ。旗を見てもかなりの強風で、中盤以降の選手は飛ばなかったようですが、丹野選手はまわりがぶつかりそうな選手がおらず、思いっきり加速している様子がわかります。途中追い上げられますが、このジャンプがきいて3位でゴールしました。この時は僕もガッツポーズでした。ほかの選手よりも突出した技術がみれたとき、テレビをみているだけなのに、めちゃめちゃ爽快な気分になっちゃいます。レース観戦楽しいです。
ROUND#2 Men Final(コナー・フィールズ選手🇺🇸)
最後に二日目の男子決勝のレース 。フィールズ選手(ゲートに向かって一番右側)がアツかった! リオオリンピックの金メダリストでありながら、以降は印象に残っていなかったのですが日曜日は違いました。予選からほぼ全レースをトップで勝ち上がり、選手紹介でも気迫がカメラ越しに伝わってきます。確かにこの日の決勝は、2019年ランキング1位のNiek Kimmanも残っておらず、自身が優勝候補というプレッシャーもあったのかもしれませんね。
ゲートをでた瞬間は1位に見えましたが、ストレートエンドでは3位。直後、アウト側グラフ選手と並んだ時は、絶対に前にでれるという自信を感じます。そして2コーナーではタイヤ1個分後ろでしたが、ペダルをこぎだすのがわずかに早かった?そう見えました。イン側を小さく回りながら、車体を振り回し、ぐんぐん加速。出口では外側のラインを残しながらも、絶妙なブロックで前にだしません。その後もゴールまでのスピード感がハンパない。後続の選手達も最後のジャンプは飛び越えてしまっていたので、かなりスピードが速かったのではないでしょうか。
とにかく前に出る戦略。こぎだしを早くする。全部、力で押し切る。そんなパワープレイを見るのもレース観戦の醍醐味でしょうか。選手の気迫に自分の気持ちがのっかってくるような感じ。そんな楽しみ方もあるのかなーって思いました。
フィールズ選手、おめでとう!
リンク
- UCI BMX Supercross 公式サイト
- 競技ガイド
- その他
投稿者プロフィール
- BMXレースも好きだけど、練習のほうが好きな40overです。最近はあまり遠出できないので、毎朝レーサーでトライアルごっこをしています。東京在住です。
ここの記事はコミネさんと共同執筆していまーす。
個人サイトもよろしくお願いしますm(_ _)m
https://www.iroirobanana.jp/
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